『1円玉』について
① 『1円玉』の製造コストは、1枚あたり、近年は約3円かかる。
・原料となるアルミニウム地金の価格が上がっているため。・『1円玉』の成分は100%アルミニウム。
② 『1円玉』に描かれている植物は、架空のもの。
・1954年(昭和29年)に1円玉の表、裏のデザインを一般公募され、若木のデザインは、当時京都府在住の中村雅美さんのデザインが採用された。ちなみに、「1」というデザインは、大阪在住の高島登二雄さんのものである。③ 1968年(昭和43年)の『1円玉』はない。
・昭和30年代後半、1円玉不足が続いたため、大量に製造した。そのため、生産過剰になり、昭和43年は1円玉の生産をやめ、流通量を調節した。④ 1963年〜64年(昭和38年〜39年)にかけて、懲役受刑者が製造していたことがある。
・『1円玉』が慢性的に不足していた為、府中刑務所の懲役受刑者の刑務作業として製造されていた。⑤ 硬貨で水に浮くのは、日本の『1円玉』だけ。
・世界には様々な硬貨があるが、水に浮く硬貨は、日本の『1円玉』だけである。・ちなみに、アルミニウムの比重は水より重い「2.6」であるが、水の表面張力の関係で水に浮かぶ。ちなみに、意図的に水に浮かぶように作られたものではなく、偶然によるもの。
⑥ 『1円玉』をレンジでチンをすると「フニャフニャ」になる。が、その行為は犯罪。
・貨幣損傷等取締法第1項 貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶしてはならない。
第2項 貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶす目的で集めてはならない。
第3項 第1項又は前項の規定に違反した者は、これを1年以下の懲役又は20万円以下の罰金に処する。
⑦ 『1円玉』がアルミニウムになったきっかけは、以前の硬貨を溶かして売買するおそれがあったため。
・1948年に「一円黄銅貨」を発行した、戦後の素材金属価格の高騰により、「鋳つぶし」される恐れがあったため。・その後、1953年12月31日をもって、廃貨措置がとられて失効した。第二次大戦後に発行された硬貨で現在通貨として使用できないのは、この1円黄銅貨のみである。
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